2023年9月の記事一覧
秋の七草
秋の七草は、旧暦(きゅうれき)の秋、7月~9月に咲(さ)く7種類の草花のことです。
むかしから日本人は野に咲く美しい草花をいつくしみ、豊かな時間を過ごしてきました。そこで、秋の七草の紹介をします。
秋の七草とは、①ハギ②ススキ③クズ④ナデシコ⑤オミナエシ⑥フジバカマ⑦キキョウの7つのー花ーです。七草と言われていますが、実は花だったんですね。
万葉集(6年生の社会で学習しますね)の中に、貧窮問答歌(ひんきゅうもんどうか)で知られる山上憶良(やまのうえのおくら)が詠んだ和歌が2首あり、それががもととなり、後に広く知られるようになりました。
①「秋の野に 咲きたる花を 指(ゆび)折り かき数(かぞ)ふれば 七種(ななくさ)の花」
②「萩の花 尾花(おばな)葛花(くずばな) なでしこの花 女郎花(おみなえし)また藤袴(ふじばかま)
朝貌(あさがお)の花」
この2首です。むかしのかなづかいで少し難しい歌ですが、内容は、「秋の野原で花を数えたらすばらしい花が7種類あったよ。これとこれと……」という、とてもすなおでしあわせそうなもの。
そしてのちの世に、この2つの歌が広まり、秋の七草も日本中に広がっていったそうです。
はぎ なでしこ